地震・津波発生以降にお預かりしたクリーニング品の状態について

お客様へお願い

3月11日の東日本大震災により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

震災後、津波による被害をうけた衣類のクリーニングを行ってまいりました。

しかし、震災から2ヶ月あまりが経ち、海水や汚泥などを被った衣類にさまざまな変化が出てまいりました。今後もクリーニング処理を行ってまいりますが、通常のクリーニング品とは異なるため、仕上りにおいて下記のことが考えられます。

カビ
海水や汚泥等の被害を受けた衣類等が、時間の経過と気温の上昇により様々な種類のカビが発生しており、除去できない状態です。
異臭
海水や汚泥等に含まれる雑菌により異臭を放っています。臭いを完全 に除去できず、多少残る場合があります。
移染
海水で濡れたことにより、衣類の染色が他のものに移り染まっています。衣類が弱っているため取り除くことは非常に難しい状態です。
ボタン
海水等の影響による損傷と金属製の変色等がみられ、もとの状態には戻らないものが多くあります。
ファスナー
海水等の影響で劣化し壊れてしまう場合が多くあります。(ブランド品のバッグ等のファスナーも同様です。また、お取り替えの場合、メーカーに同じ品物の在庫がない場合があります。)
傷・穴
津波の被害を受けた際に生じた傷や穴がクリーニング後に目立ってしまう場合があります。
型崩れ
津波の力により衣類等が通常では考えられない状態となっているため、仕上げ時の整形等ではもとの状態に戻らない品物があります。
和服等
和服は洋服と違い、伝統工芸品の種類に属すものもあり、繊細で且つ様々な装飾が施されています。そのため、ダメージが大きく、もとの状態に戻らない品物が多くあります。
皮革品
臭い、汚れ、染色、キズ等があり、もとの状態に戻らない品物があります。
その他
変色、脱色、色ムラ等があり、もとの状態に戻らない品物があります。

私どもは、お客様の思い出の品物・大切な品物・ブランド品であると思いながら、誠心誠意、クリーニング作業をさせていただいております。

しかしながら、通常では起こり得ない状態の衣類を処理しており、誠に残念ではありますが、もとのような状態やお客様が期待した状態にならないことがあります。

お渡し後、不具合を生じた品物に対しての補償は出来かねますので、どうかご理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。

岩手県クリーニング生活衛生同業組合加盟店

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